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じょうはな座スタッフ

Author:じょうはな座スタッフ
富山県の南砺市城端伝統芸能会館「じょうはな座」。

簡単に言うと町の文化会館です。
(施設の中心であるホールは400席のこじんまりとした客席、その他にも練習や会議にお使い頂けるお部屋もございます。)


平成17年の8月末にオープンしてはや11年目の年に突入です。城端にお越しの皆さまの思い出が少しでも楽しいものとして残るよう、じょうはな座も精一杯務めたいと思います。そしてじょうはな座で思いっきり楽しんでお帰り頂けるような催しの企画・運営をしていきます!




※写真等の無断掲載・転送はお断り致します。

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能楽大会 レポ
11月3日(木・祝)


本日のじょうはな座は「能楽大会」!



城端の芸能協会さんが創立30周年を迎えられ、それを記念した催しが今回のお能の公演。


曳山祭

や、

むぎや祭

といった芸能が根付いておりますので、

城端には芸人さんが沢山いらっしゃいます。


芸能協会さんには、

お能

民謡、民踊

日本舞踊、新舞踊

箏曲、大正琴

合唱

和太鼓

などなど、様々な団体さんがいらっしゃって、


節目節目で関連のある

舞台を行っていらっしゃいます。



そこで今回は「お能」の公演となりました。




能楽大会




今回の演目は、

仕舞 「藤」と「山姥」

狂言 「鬼瓦」

  能 「井筒」






舞台も、何もないじょうはな座のすぺっとした舞台に



舞台




簡易なものではありますが、

しっかりとした舞台をつくらせて頂きました。橋掛かりもね。


簡単にいうと・・・橋掛かりは、
下手から延びている廊下みたいな場所のこと。松が3本立っているところですね






さて、今回もたくさんの方にお越し頂きまして、

本当にありがとございました。


開演前は、ご覧のとおり!

今回は自由席だったので、お好きなお席へお座り頂くことになっていましたが、

お客さまにご協力頂き、

空き席が無いように、先にお越しのお客さまからお詰めいただいて

このように満席に近かったのですが、

混雑なく皆さまにお座り頂くことが出来ました。


ありがとうございました。



開演前







さてさて、本番の様子はチケット代を頂戴しておりますので、

こちらでは残念ながら掲載を致しませんが、


せっかくなので、少し今回の演目のご紹介をば。



お能の公演を開催する時、

「仕舞」「狂言」「お能」 が基本的な構成なのだそうです。


今公演の仕舞は、「藤」と「山姥」。


そもそも「仕舞(しまい)」とは、

沢山あるお能の演目の中の一部を舞うもので、

衣装を付けずや囃子(鼓や笛の伴奏)なしで行うもののこと。


なので時間も、1つ5分くらいと短めです。

この2つの演目、どちらも氷見あたりだったり

新潟よりの県境が舞台だったりと

ゆかりがある演目。


記念に選んでいただいたんでしょうね。



そして続いての狂言「鬼瓦」

これは・・・なんといっても狂言なので、笑えます。


お仕事を終えた、大名さんが帰り道に参拝したお寺の屋根を見上げると、

そこには立派な鬼瓦が・・・

そして、じっと見つめて






・・・・・・・・・・・




わしの妻にそっくりや!!



って驚いて、いきなり泣き始めます。

お供(太郎冠者)も驚いて、どうなされた??と聞くと、


あの鬼瓦な、わしの妻に似とるがいちゃ・・・ ←実際は城端弁じゃないですよ



あんなところやこんなところがいかにも。

と、お供に泣きながら話をし、懐かしみます。


どんどんと止まらなくなるもんだから、最後にはお供に

「もう少しで逢えますから」と、

慰められて、


最後は泣いて損したと言って、笑って帰る。


という、とても面白い作品。





鬼瓦に似ている奥さんって・・・

どんな方なのかぜひ見てみたいですw


でもそれだけ怖い奥さんでも、

会いたくて恋しくて泣きだしてしまうほど、好きなんでしょうね。素敵な作品です。




さて、少し休憩をはさんだ後は、

お能の「井筒 (いづつ)」 です。



お能に関しては知識がまっさらだったので、少しおべんきょせねばーと

開いた解説書に思いっきり


「絶対に、寝ます。」



と書いてあったので、井筒の第一印象は衝撃的でした。

そんな演目の解説あるかい!と

本屋さんで1人ツボってたのもいい思い出です。




さてそんな解説ばかりしていても仕方がないので、

というか、広報ができないので


気を取り直し本をふむふむしたところ、お能の中では大曲なんだそうな。

(大曲っていうのは、なかなか演じられることがない曲、技量が必要な曲、ような意味)




登場人物は、

前シテ 里の女

後シテ 井筒の女


「シテ」というのは主人公のことで、シテを中心に物語が進みます。

今回の演目は前半と後半に分かれているので、「前」シテ、「後」シテと分かれているんですね。


しかも「シテ」は、この演目でもそうですが大抵「人間以外」の役・・・

神さまだったり、幽霊だったり、そんな役が主です。つまり今回はー。。。


その他にも

ワキ 旅の僧


が、登場人物。ワキっていうのは、シテに次いで重要な人物のこと。






おおまかなあらすじは、

旅の途中立ち寄ったお寺で弔いをしている僧のもとに、どこからともなく女が近づいてきます。

そして同じように、井戸から組み上げた水と花を手向けて弔いを始めます。



して、あなたは・・・

と、僧は女に話しかけ、


女は僧にこれは在原業平が眠る塚ですと教えて、

業平と幼なじみだった娘との井筒にまつわる思い出話や馴れ初めを話しはじめます



すべてを話すとやがて自分はその娘の霊だと明かし、

どこへともなく消え去ってゆきました。







そして夜が更け、



僧が眠りにつくと・・・


昼間に遇った女が夢の中で、業平の形見の着物を身に着けて再び現れ、


舞を舞い、

思い出の井戸に自分の姿を映して夫の面影を偲び、





夜明けと共に消え去っていきました。








というように物語が進んでゆきます。

だいぶさっくりとしたあらすじを書いてしまったのですが、


描かれている心は、


前半部分で

夫との恋の話が懐かしく思い出話として回想されて、


後半部分は

夫を待ちつづけることの寂しさや喪失感でいっぱいになった女が、

夫の形見の着物を纏って、思いを募らせながら舞を舞う。


というもの。





もうね、

この女の人の思いがすさまじいの。現世と夢に現れるくらいだから。


疎遠にされても、(無邪気に遊んでいたころから成長して少し恥ずかしい年頃の時)

浮気されても、(無事結ばれたのに、他の女のもとへ通った時) ←むぅー

試されても、(男が他の女のもとへ通っているのに何も言わない、他に男がおるんじゃないか?と自分を棚に上げて出かけるふりをして、待ち伏せしたりする。結局は自分の思い違い)



どんなことがあっても、夫への愛が揺らがないんです。



↑簡単にいうとね。


んで、知れば知るほど

深すぎて


和歌なんかが沢山盛り込まれているもんだから、

そのやり取りを見るだけでも


女の夫への想いが痛いんですよ…ひたむきで、心を掴まれるんです。




一度でいいからこんなにも想える人に出逢いたいと、女性なら思うはず。

でも絶対に身を滅ぼす「恋」ですよねー。



だから良いんでしょうけど。





後半部分に、

女が形見を身に着けて舞う場面がありますが、


何で?男の着物を着るん?って思いますでしょ。



昔、形見を身に着けることによって、その人と一体になれると信じられてたそうです。


生きている間には、

夫の全てを手に入れることが叶いませんでしたが、

僧の夢の中で形見を身に着けることで、


ようやく、ようやく夫と1つになれた・想いが成ったと感じることができ、

満たされ、消えて去っていったんでしょうね。




そもそもの「井筒」説明をしておりませんでした。

井筒とは井戸の周りの枠のこと。

その周りで昔2人が幼い時に無邪気に語り合ったり、

水面に姿を映して遊んだ思い出の場所、


なのです。




そして夢の中の段にもその井戸が出てくるのですが、

クライマックスで、夫の衣装を纏った女がその井戸を覗く場面が出てきます。



舞を舞っていた女は、ふっと井戸に吸い寄せられるように足が向く。

そして幼かった2人で一緒に遊んだ時と同じ様に、井戸を覗くと


そこの水面に映るのは・・・





まさしく男の姿そのもの。

業平の面影そのもの。






そして、「なんという、懐かしさなのだろう・・・」

と言い、姿を消します。






この場面、今思い出しても鳥肌が立ちます。

懐かしいといった時の、

舞台の静けさと空気。忘れられません。



もう凄まじ過ぎて、私の拙い文章では追いつきません。

これはぜひ、感じとって頂きたい!と思いました。









・・・・・・・・・・・・・




なんだか、1人興奮したレポで職員だということを

逸脱したものになっちゃいました。


正直、お能は難しいものという考えはまだありますが、

どんどんと知りたくなるものでもあります。



こんな機会をくださった、城端芸能協会さんにとても感謝です。

ありがとうございました。


そして、たくさんの皆さまにご来場頂いて花を添えてくださって

ありがとうございました。







城端芸能協会さん、創立30周年、



おめでとうございます!
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催し物 | 20:15:25 | Trackback(0) | Comments(0)
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